目的は何か

週末の2日間、西日本豪雨災害の被災地へボランティアに行ってきた。その間そうなんだが、取敢えずは私個人の私見ということで。

土曜の朝8時40分にセンターに到着して受付へ行った。センターの体育館は400名ぐらいボラが列を作ってオリエンテーションの順番待ち、それから順番にオリエンテーションを受けて順番にバスに乗り込み、8km離れた現場サテライトへ移動、そこでまたオリエンテーションがあり、やっと現場の説明にたどりついた。そこでもう2時間が過ぎている。その後必要な資機材を借り受けて現場へ移動。着いたときには午前11時。午後3時前にはサテライトへ戻ってとの指示で、正味の活動時間は3時間前後だった。

 

ナホトカ重油災害の時にも、福井豪雨災害の時にもそうだったが、センターを運営する側の考えとして、『より被災者のために、よりボランティアのために』が唯一だった。先日訪れたセンターでは受付から現場まで2時間半かかっている。その日のボランティア受付数は約1500名。もし受けから現場までの時間を30分短縮できたら、45000分作業時間が増える。これは150人分の作業効果だ。ということは1日で30件の依頼を多く応えることになる。私たちボランティアの目的は被災者の方々が一時も早く安心した生活に戻れることだ。・・だったはずだ。なぜなんだ。なぜ疑問に思わないんだ。なぜ『もっと』と考えないんだ。なぜ被災者の心と命を思って考えないんだろうか。今のやり方が一番いいのか、それは違う。人材がいないのか、それも違う。いつの間にかマニュアルボラセンになってしまったのだ。