防災人として読んで損は無し、どころか、絶対に読むべしという本(個人的見解です。あくまでも・・・)を紹介します。
一度に全部は無理なので少しずつアップしていきます。
ご容赦を m(_ _)m
なかには、「これと防災の関係は?」っていうのもあるかも。
「裏ワークショップ」という言葉につられてつい購入しました。
しかしワークショップで防災戦略をつくる手法が丁寧に説明されており、行政関係者や地域防災のリーダーにはお勧めのノウハウ本です。掲載されている事例の縮小がきつく、拡大しないと内容がわからい点が・・・。私もワークショップを年間かなりの依頼を受けているので、手法にはあまり関心を持たなかったのですが、本書に書かれている「マジカル7」には大変興味を持ち、思わず一式購入してしまいました。関心のある方は是非一読ください。
「防災」と「まちづくり」は、切り離すことのできないテーマです。防災活動のリーダーならば、「まちづくり」のリーダーでもあります。
この本には、様々な地域でのまちづくりのアイディアや実践例(30件)が紹介されております。
本書には「デザイン思考」という考えがあり、社会課題の本質を心・身体・頭で直感的・身体的に捉える行為で、求める未来を思い描き、新たな仕組みや経験を創出する行為とされています。地域防災も、全く同じ発想が必要で、理屈や正論だけではなかなか前には進みません。
「デザイン思考」で、地域防災を考えてみませんか。
災害ボランティア活動で有名な団体が、助成金を受けて発行しました。
東日本大震災での避難所支援活動で得られた多くの知識を、バラバラに所有するのではなく、みんなで共有し、もし避難所を必要な事態になっても、少しでも負担が少なく安心して避難生活が送れるように作成されたものです。
避難所の運営の注意点など、かなり細部にわたり知恵が集められています。避難所運営マニュアル作りをされるなら、是非参考にしてください。
非売品なので、当会から貸し出しをしますので、希望者は連絡してください。
現在は東日本大震災の影響や、昨日発表された「南海トラフによる最大死者数32万人」という情報などで、避難について、とても考えられるようになっています。
著者の広瀬先生は災害心理学の権威であり、2004年に本書を発行されました。避難に対しての人の心理が丁寧に書かれており、避難を考える場合、ただ情報だけがあれば人は動かない。人が行動に転換する情報とはどういうものなのかなどが書かれております。
行政の防災担当者にはどうでも読んでほしい本ですね。地域防災に関わる人も是非。
東日本大震災では600名以上の小学生や中学・高校の生徒たちが命を失った。本書は、各学校で何が起きていたのか、どのような対応をしたのか、何が問題であったのか、などを克明に追及しています。そして、今後起こると考えられている南海トラフ地震に対しての備えを訴えています。
子どもたちの命を守るのは、決して学校だけの責任ではありません。地域社会も、家庭も、しっかりと命を守ることを考えなければならない。どこかに押し付けられる問題ではないことを再認識です。
中山間地域で防災講演に呼ばれることが多いのですが、よく耳にするのが「高齢者しかいないから防災なんてできない」「助けが必要な人しか住んでいない」など、「限界集落」という現状です。
普通だと、「如何に過疎から脱却するか」などという視点が殆どなのですが、この本は、戦略的に集落を無くすというのです。先祖代々暮らしてきた地を捨てることですから、大変なことです。しかし、私もいろんな中山間地域の現状を見てきて、やっぱり無理があると感じていました、「過疎からの脱却」だけの視点では。上だけを目指す時代は終わったと思っています。
限界集落での防災を考えるには必要な視点だと思います。是非、ご一読を。