2014年自主防災リーダー養成セミナーにおいて、DAT(土砂災害アクショントレーニング)を実施しました。これもSAT(下記参照)同様に当会で考案した研修方法です。
仮想の自治会の地図をもとに、如何に住民の命を守るのかを実戦的に研修しました。
このトレーニングでは、情報の種類と判断方法、避難方法の考え方と立案方法、判断のタイミングと伝達方法などの基本的知識を身につけた後、仮想の自治会において避難計画を立案し、様々な気象条件のもと、どのように判断し住民を安全に避難させるのかを、シミュレーションを通して学びました。
参加者からも、「漠然としていて具体性に何をすればよいのか分からなかったけど、はっきり分かった。早速帰って始めてみる」との声も頂きました。
土砂災害はどこでも起こりうる災害です。そして毎年多くの命が犠牲となっています。どうか、このトレーニングを通して実戦的な命を守る方法を習得してください。
広島の土砂災害のとき、殆どのマスコミは避難情報が発令されていなかったことを問題視しました。しかしそれが、多くの犠牲者を出してしまった要因とはとてもいえません。土砂災害から命を守る基本は、「情報判断力+避難方法+判断力」と私たちは考えます。気象情報・避難情報・現場情報など様々な情報を確実に把握し予測する力。そして様々な状況に応じた確実な避難方法。これらを踏まえて住民に適切な指示する判断力。これらが正しく機能して命を守ることが可能になると考えます。