DIG・シミュレーション

1.災害発生時の判断・対応トレーニング

2013年 自主防災リーダー養成セミナー上級編(当会主催)

DIG研修

DIGには大きく分けて2通りの研修プログラムがあります。

① 地域の防災資源や危険個所を知るプログラム

参加者で地域の中にどのような危険個所や、井戸や消火栓などの防災資源があるのかを、みんなで調べ、地図に記入して、自分の地域を知るプログラム。

② 判断力を育てるプログラム

①で作成した地図を使い、実際に災害が発生した時に、誰が何をするのか、どこに集まり、どうやって実行するのか、など様々な状況を被疑体験し、適切な判断力を育成するプログラムです。

 

実際にやられているDIGは、①の「知るプログラム」が殆どです。しかし、地図は使うためにあるもので、ただ見るだけではあまり効果あるとは思えません。時間は多少かかりますが、①と②をやることで、この研修の意味が出てきます。

 

写真は、当会で開催したセミナーでのDIGです。仮想町内会をつくり、そこで被災した場合の行動・判断を考えるプログラムです。ファシリテーター(進行役)から、「火災が発生した!」とか次から次へと状況が提示され、それにみんなで対処していきます。3時間はあっという間に過ぎますが、さすがに終わった後は、かなり心地よい疲れが・・・・?。

2.2014年度リエゾントレーニングーDIG

          国交省近畿整備局 職員研修

国交省近畿整備局からの依頼で、リエゾントレーニングを実施しました。国交省では、災害発生時に被災自治体に連絡員(リエゾン)を派遣し、情報収集や被災自治体の支援を行います。その要員の研修です。

 

内容としては、①コミュニケーション ②情報キャッチ ③提案力 の3ステップで、実践型で実施しました。コミュニケーションでは話の聞き方(今更感もありますが、意外と知らないことが多い)。情報キャッチでは仮想被災自治体の災害対策本部に集まった情報から何をつかむのか。提案力では、被災地でのさまざまな困った状況にいかに対応できるかを、各グループに分かれて参加者同士で考えていくプログラムです。



シミュレーション研修

これは、DIGひど大がかりではなく、「こんな状況の時に避難勧告が発令されたら、あなたは素直に避難しますか?」など、ポイントを絞った質問に対し、参加者それぞれが答えを考えていく研修です。要援護者研修の時に多く用いています。

プログラムも2時間程度でできるため、依頼の多いプログラムです。

1.時計の針を戻してみよう

2014年 福井県公民館前期セミナー(県公民館連合会主催)

6月27日に福井県公民館前期セミナーが開催され、そこで「地域防災と公民館」というテーマで分科会が設けられ、当会にコーディネートを依頼されました。

 福井県内の公民館は、市町によって位置づけも職員の立場も様々で、それらを一堂にして、一歩踏み込んだ研修を実施するのは難しいと考えられていました。また、「地域防災のために公民館のあるべき活動は」と問うても、帰ってくる答えは殆ど予想され、上っ面をなめる程度で終わってしまうと懸念され、踏み込み方でかなり悩んで考え付いたのが「時計を戻して考えるワークショップ」です。

 実際に災害が発生したと想定し、時間を先に進めたり、時計の針を戻したりしながら、「何ができるのか」「何をしなければならないのか」を具体的に考えていくワークショップです。参加者からも「初めて分かった」とか「楽しく真剣に防災を考えられた」「地域に戻って実行してみます」などの感想を頂きました。

 研修に参加していただいたみなさん、ありがとうございました。また、研修の補助をしていただいた研修専門員の方々、ぶっつけ本番で流れが分からないなか、補助を頂きありがとうございました。