去年の暮れぐらいから話題になっている、東京都が発行した「東京防災」。賛否両論渦巻く350頁を読んでみました。
内容は
第1章 大震災シミュレーション
・発災直後から避難生活、生活再建まで
を解説しています
第2章 今やろう防災アクション
・備蓄や室内の備え、コミュニケーショ
ンなど予防策が書かれています
第3章 そのはかの災害と対策
・集中豪雨、竜巻、大雪、テロ対策など
についての解説
第4章 もしもマニュアル
・緊急時の対応方法や救急法などの解
説と、トイレなどの応急対策について
第5章 知っておきたい災害対策
・気象や各災害の専門的情報などが記載
されています
巻末 「TOKYO X DAY」かわぐちかいじ
ざっと見た感想は「さすがにデザイン力があるな~」
関心を持ったのは各章の項目の立て方でした。「大震災シミュレーション」は時間経過に沿って解説がしてあります。「何が起きるのか」を理解したうえで平常時の備えで「今やろう防災アクション」となっており、一般住民にも判りやすく、抵抗感が出にくいように作られています。完全に首都圏直下型地震を想定していて、細かい内容でとらえれば、確かに「う~ん・・」となる点も点在しています。防災学者のなかでも「こんなものは・・」とか「今までの物の書き直し・・」と、かなり批判も出ていますが、冒頭に記載されている「今やろう」で最後の方に、
と結んでいます。これは大賛同です。行政が発行するマニュアル系の出版物で、ここまで「意思」を表示するものは殆ど見たことがありません。
行政関係者には、是非とも目を通していただきたいと感じました。
関心のある方は、当事務所にありますので連絡ください。貸出いたします。