松森よりコロナ雑感(挨拶にかえて)
新型コロナの影響で、昨年に続いて通信型での通常総会となってしまったことは大変残念に思っています。当会も昨年2月より約半年は、講演などの活動はすべて中止となってしまいました。みなさんも大変だったと思います。
■じっとしていられない性分
しかし、じっとしていることが出来ない、落ち着きのない私の性格からか、新型コロナ関係で何か応援できることがないかと考えてしまい、フェイスシールドや防護ガウンを作成して医療機関等に提供しようという「みんなで応援しようプロジェクト」を無謀にも企画してしまい、昨年4月に福井県が実施している「ふるさと納税型新規事業創出クラウドファンディング事業」に申請、認可を得て事業を実施することになり、初めてのクラウドファンディング型での事業を実施することになりました。
■博打事業
このクラウドファンディングは募集して目標額が集まらなければ1円も入ってこないという、 all or nothingのまるで博打みたいな仕組でした。最初は資金募集の結果を見てから始めようと思っていたのですが、フェイスシールド・防護ガウンの試作と設計、材料の手配やテレボランティアの募集など、考えてみると直ぐにも始めないと間に合わないことが分かり、きっと集まると信じ込み、見切り発車を決断しました。
■ものづくりは本当に大変
今回のことで「ものづくり」の大変さを本当に痛感しました。防護ガウンはネットなどから情報を集め試作を作り、現職の看護師の方に試着してもらい評価を受けました。何度も何度もダメ出しを受け、心が折れそうになりましたが何とか11回目に「合格」を頂くことが出来ました。フェイスシールドも、頭に装着するための固定用のゴムの硬さ強さ太さ、フェイス面の大きさに透明度、おでこの部分のクッション材など、何度も何度も試作を繰り返しVol14で完成しました。そこから製作を支援してもらうテレボランティアなどという内職型の仕組みづくりと、4月から7月はもう地獄みたいな日々でした。
そんなこんなを乗り越えて、防護ガウン600着・フェイスシールド1800個を、無事に県に寄付することが出来ました。贈呈式には、団体で協力いただいた日の出地区自主防災組織連絡協議会の方々にも列席していただきました。それもこれも、よくもあんなにダメ出ししても見捨てることなく最後まで指導してくれた方や、一所懸命に内職に励んでいただいた方々、大切な浄財をご寄付いただいた方々、本当に大勢の皆さんに支えられての大成果でした。
新型コロナで我慢する日々が続いています。社会免疫を獲得出る段階まで、嫌なことも多いですが、みんなで頑張りましょう。乗り切りましょう。乗り切ったら絶対に宴会しましょう。そしてみんなで、みんなに「ご苦労様でした」と言い合いましょうね。